9aebbc22.jpg2005.06.06

プランの特徴であるスキップフロアスロープ
以前に私が計画したプランが今でも大変役に立つ。
この雑誌に掲載されているプランであるが、フリーライターのS氏は
その構成を、日本の伝統的な建築様式である書院造りであると評価してくださった。
あの有名な桂離宮などでみられる回廊が建物の外周をめぐっている構成である。

特に書院造りを意識したわけではないが、個人的には好きな構成である。だから無意識のうちにイメージを重ね合わせていたのかもしれない。
先人たちの残した伝統とは優れたもので、現代の様式にも転用できる。
“本物”は時代を超えて生き残るものなのであろう!

話は突然変わるが、ダックスフンドはもともとアナグマ猟のための猟犬である。あの愛嬌のある胴長の体型は、実は穴の中に入りやすいスタイルに改造された結果である。
それがゆえに、あの胴長なスタイルは階段等の段差に弱いのである。
なんと!段差の移動を繰り返すとヘルニアになってしまう恐れがある。

そんなこともあって、スロープを取り入れたのが結果として書院造りに繋がる。。。
建築の面白いところである!

スキップフロアは段差があるがゆえに、人間の目線と小さなダックスの目線が自然に揃うことが魅力である!

そんな多様な提案がひとつの空間となり、形が見えてきた。


プレゼンまであと5日!