9a25e32e.JPG工事費見積書が3社より提出されてきた。
わくわくどきどきの瞬間でもある。

40坪程度の個人住宅の見積書でも、約100ページ程度のものが提出される。
厳密に見積をすると明細書が多くなるので、自然にページ数は増える。
つまり明細書の内容を見れば、ある程度工務店の力量も計れるのです。

以前に、某大手ハウスメーカーの見積書を見ることがあったが、ページ数が異常に少ないのには驚いたことがある。
内容を見ると ●×工事 一式ばかりで明細が分からない。。。


さて、今回の見積の話に戻るが、
フムフム。。。各社の見積は下記のとおり。

A社: 予定工事費×1.12倍
B社: 予定工事費×1.31倍
C社: 予定工事費×1.24倍

※プライバシーの問題もあるので、具体的な金額は省略してます。


予定工事費を超えて提出されてくるのは、すべて『想定内』
なぜなら、仕様を1ランクアップして図面を書くからです。概ね10%アップ程度

なぜ、そんなことをするかといえば、

工事業者決定後に仕様をアップすると単純に加算されるのですが、
最初にランクアップした仕様で競争見積をしていただくとお得なのです!


そこには競争原理が働くからです。

正当な競争を確保するために、見積参加業者には他社の名前を明かしません。
「談合」等の不正が行われないように、設計者がコントロールします。


見積書をチェックして、各社とも見積もり漏れがないことが分かり、
金額、過去の実績等を勘案して、A社と金額交渉に入ることが決定。
他の2社には残念ですが、競争の結果を理解していただくことになる。

A社の担当者と1回目の協議で、見積数量や単価の食い違い等を調整し、予定金額の1.08%程度まで減額
仕様の1部を少し変更すること提案し、再度金額の提出をお願いする。

次回の打合せを約束し、本日は終了






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