見積をチェックしていて悩ましいのが
株や為替同様に、建設物価も変動しているということです。

1年前に同じ工務店から取得した見積から判断しても
20%もアップしていたりします。

また、数社から相見積りを取得すると
予算が3500万円くらいの物件で、3900万円〜5000万円までの見積に差が出たこともあります。

見積は20%程度高めに出てくるのはターゲット内なので
若干の仕様変更やネゴシエーションでなんとか落ち着くのですが、
震災復興需要や東京五輪需要による高騰に加え、消費税アップ前の駆け込み需要という現象が招く工事費の高騰には閉口してしまいます。

友人の建築家達と相場観やコストコントロールについて日々情報交換をしているのですが、
皆さん口を揃えて「見積が提出されるのが怖い」という本音が出てきます。

もちろん、工事契約に至るまでネゴシエーションはもちろん、
仕様変更等も駆使して努力をしているのですが、
それでも追いつかない場合は、設計変更、更には予算の増額という伝家の宝刀を抜かなくてはならないこともあります。

おそらく、家づくりの中で最も苦しい過程になりますが、
建築家は最大限の努力をして建築主さんをサポートしますので、
共に汗を流し、夢の実現のために踏ん張ることが求められます。

しかし、その過程で、建築主、工務店、建築家という3つの関係がより強固な信頼関係を築く時でもありますので、とても大切なプロセスでもあるのです。

3者が力を合わせてそのトンネルを抜けると、
いよいよ工事契約・着工に至ります。



logomac


■ranking:設計・建築家  

■ranking:愛犬家住宅・愛猫家住宅

■ranking:山口ブログ