家づくりというと、どうしても気になるのが建築費用

新聞では連日のように東京五輪特需による建設費の高騰に関わる記事が掲載されるほどですから、
建築主はもちろん、我々のような家づくりのプロもヒヤヒヤしている状況です。

建築資材の高騰に加え、人手不足による人件費高騰や工事請負の拒否まで耳にする状況です。

建築に関わる予算はそう簡単に増やすことができないので、
当然のことながら、そのシワヨセは仕様変更や設計変更に跳ね返ります。

例えば、遮熱塗料、断熱材やサッシの仕様を下げてコストダウンを図ると
イニシャルコストは下がる反面、ランニングコストはアップします。

大半の人は、住宅ローンを利用して家づくりに充てますので、
月々の支払いのバランスを勘案すると、ランニングコストがアップする仕様変更は避けたほうが賢明だと言えます。

つまり、省エネルギーのための仕様は減額対象から外し、最初から予期できない未来までの対応を控えるという方法が望まれます。
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例えば、幼少期は子供室は作らないで、
構造的に必要のない壁や扉や設備を最初に用意しないという方法も考えられます。
また、幼少期は壁を汚したり、傷つけたりするので、ビニールクロスを使い、将来のメンテナンス時に珪藻土を塗る等を考えるとよろしいかと思います。

家づくりは竣工時が終わりではなく、始まりなのです。
そこからライフスタイルの変化に応じた時系列のデザインこそがコストを下げるための手法のようです。



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