都市部では厳しい高さ制限という規制により、空間を斜めに欠き取られます。
その結果、屋根裏部屋のような斜めの屋根の空間を創出することが多々あります。

特に、1.25/1という第二種高度斜線という規制下では
51.34度という急勾配の屋根?or壁?という「曖昧な存在」により空間が構成されます。
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※神楽坂の家(スキップフロア)

その斜めの屋根なのか?壁なのか?という曖昧な存在はとても魅力的な空間の演出装置にもなります。

高度規制の影響を受けるのは北側の部屋ですが、
ハイサイドライトを活用すると北側の部屋であっても、南側からの採光を「曖昧な存在」に這わせるように取り入れることができます。


また、「曖昧な存在」をガラスにしてしまうと
屋根?or 壁?or 窓?という「より曖昧な存在」と化してしまいます。
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※mac-salon(弊社)
どのカテゴリーに属するかと言えは、
法規的には屋根ですが
建築的には屋根でもあり、壁でもあり、窓でもあるのです。

建築はそんな「曖昧な存在」というものがとても大切なのだと思います。
床だって、スロープを設置すると斜めな存在になるのですから・・・



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